2018年夏、佐賀県立博物館で開催された「すごいぞ!ボクの土木展」。
エッジの効いた作品が多数展示されているにも関わらず、子供から大人まで楽しめるという評判で、佐賀県内に留まらず、全国から7万人弱が来館しました。
『砂場マッピング』はアールテクニカが制作した展示作品の1つ。
来館者が自由に触れる砂場に、等高線やヒートマップを頭上からプロジェクションマッピングしています。プロジェクター同様に頭上に設置されたKinectで砂場の高低差を認識し、高さに応じた映像を投影します。
砂場に盛られているのは「キネティックサンド」。クセになりそうな独特の手触りで、子どもも大人もついつい砂遊びに夢中になります。
「どこかで見たことがある」?そうかもしれません。このような「砂場に地形をプロジェクションするインスタレーション」の歴史は古く、少なくとも2001年には見つけることができます。
さらに言えば、この『砂場マッピング』ではopenFrameworksで書かれたMagic-Sandを基にしています。これら既存のオープンソースソフトウェアを活かし、多くの人に喜んでもらえる形にアールテクニカがリビルドしたのが『砂場マッピング』です。